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武田 聖司; 高井 静霞; 木村 英雄
no journal, ,
福島第一原子力発電所の事故で放射性物質により汚染された可能性のある災害廃棄物(コンクリート, 金属, 木材等)は、資源の有効活用・物量低減の観点から、安全性を確保しつつ再利用されることが望まれる。本報では、災害廃棄物の再利用に対する濃度基準の策定のために実施してきた利用用途を限定した場合の線量評価の概要と今後の展望を紹介する。また、線量評価の具体例として、木質系廃棄物の再利用に対する線量評価を実施した結果について報告する。木質チップの再利用の実態を基に、木質チップの再利用に係る作業者や利用者に対し、包絡性のある再利用の用途・評価経路を設定したうえで線量評価を行った。その結果、原子力安全委員会が提示した再利用にあたっての線量基準を満足する放射性セシウム濃度は、全ての再利用用途で100Bq/kgを超える結果となり、現行のめやす値である100Bq/kgが木質チップの再利用に対する安全性を担保していることを示した。